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所長コラム

株主の皆様へ(第10回)

『 最近の当社の取り組み姿勢 』
~ 21世紀初年を終えるに当たってのご挨拶 ~

藤原 洋

 IRI株主の皆様、大変久しぶりにこのメッセージ発信をさせて頂きます。昔から英語の諺に No news is good news. というのがありますが、どうもハイテク分野では、必ずしもそのようには、受け取られないこともあるようですので、最近、株主の皆様から頻繁に頂いているご質問への回答を通じて、近況報告をさせて頂きたいと存じます。

Q:事業計画の実行について

A:新興企業にとっては、計画を実行することと、適切なタイミングで新たな成長をもたらす新製品・新サービスを産み出すことの両方が、重要だと思います。この意味において、現在、私自身は、前者の方を重視すべき時ではないかと考えており、既存顧客の満足度を維持発展させることに注力しております。
 IRIのコア事業は、インターネットインフラの運用技術支援事業であり、最初のプレゼンスは、JPIX(日本インターネットエクスチェンジ株式会社)の立ち上げによって得られました。既に、本事業は、接続プロバイダー数とトラフィック量の両方において、日本最大のIX(インターネット・エクスチェンジ)に成長しました。有料サービスを開始して、早いもので、既に4年になります。しかし、4年にもなると、つい慣れた仕事のレポーティングを怠ったりすることも起こりえます。JPIXは、技術的にも、事業的にも成功しているが故に、商用サービスの重さをもう一度社員に徹底しているところであります。その後の顧客である、NTTドコモ殿、グローバルセンタージャパン(株)殿についても、既存顧客の満足度を重視した展開をしております。
一方では、独創的な技術者のグループである研究開発室を代表取締役直属の組織にして、メンバー同士が深夜まで議論をする環境作りを行っております。この中のいくつかのテーマについては、十分なフィジビリティスタディを行った後、適切なタイミングで事業化に着手することになると思います。
 株価低迷については、市場の判断だということだと思いますが、真摯に受けとめ、計画の実行を収益実績で示すことに徹したいと思いますので、ご理解のほど宜しくお願い申し上げます。

Q:株価低迷とストックオプションについて

A:社員は、日々刻々変化する株価に過剰に反応すべきではないと思いますが、少なくとも社員が株主の皆様と同じ立場に立って業績の向上に取り組む姿勢をもつべく、役員および社員にストックオプションを付与していく方針であります。
 尚、この11月に当社の第一回のストックオプション行使が開始されておりますが、最近の株価下落と、役員及び社員による売却とは、関係ないものと考えております。株価の下落については、何ともコメントしようがありませんが、現状を真摯に受けとめ、皆様のご期待に添うよう、業績向上、株価上昇へと邁進していくため努力してまいります。
私たちには、まだまだ、やるべきこと、やりたいことがある。この達成目標へ向けて、今こそ業績向上への挑戦を行いたいと思っております。

 株主の皆様におかれましては、IRI関連の報道がなされる頻度が少なくなっているようにお感じかもしれませんが、No news is good news. であったと言われるように尽力していく所存です。日本経済は、不況脱出の兆しが、なかなか見えず、各産業分野は沈滞気味ではありますが、このような時期だからこそ本業に回帰して力をつけ、蓄えていければと日々考えております。
 株主の皆様は、ご多用とは存じますが、次回の株主総会や決算発表会にもご参加頂きますようお願い申し上げます。本年も残すところ僅かとなりましたが、皆様のご健康とご健勝を祈念し、本年最後のご挨拶とさせて頂きます。

2001年12月
株式会社インターネット総合研究所 代表取締役所長 藤原 洋

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