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所長コラム

株主の皆様へ(第17回)

『 平成15年度 均等推進企業表彰式参加と奨励賞受賞のご報告 』

藤原 洋

 当社は、厚生労働省が実施している均等推進企業表彰の平成15年度「東京労働局長奨励賞」を受賞いたしましたので、ご報告させて頂きます。


表彰の様子

1.均等推進企業表彰

 本表彰は、女性労働者の能力発揮を促進し、その活用を図る積極的取り組み推進している企業、またはその成果があがっている企業を称え、広く国民に周知し女性労働者の活用と能力発揮促進に資するため、厚生労働省が実施している表彰制度です。具体的には、男女雇用機会均等確保および母性保護に関する取り組みに関する企業の経営姿勢を評価するものです。

2.表彰式の概要

 今年度の表彰式は6月19日に行われ、「トップは決断 女性もチャレンジ ~ポジティブ・アクションで男女ともに活躍できる職場づくり~」いうキャッチフレーズのもと表彰、基調講演、パネルディスカッション、東京労働局からのガイドラインの説明から構成されました。
 今年度の表彰対象は、厚生労働大臣最優良賞の日本アイ・ビー・エム株式会社、厚生労働大臣優良賞の住友スリーエム株式会社、東京労働局長賞優良賞の宝印刷株式会社、凸版印刷株式会社、日興コーディアル証券株式会社、森永製菓株式会社、および東京労働局長奨励賞の当社であります。
 基調講演は、株式会社NTTドコモの大星公二相談役から、同社がNTTから分離独立後の急成長の牽引役として優秀な女性が多く活躍したこと、国際会議の場において欧米先進国、中国、ベトナム、オーストラリアなどでは、政府・企業の幹部として女性が重要な役割を果たしているとのこと、そして、まだまだ日本の社会は、遅れているとのメッセージがありました。
 事例発表「ポジティブ・アクション 我が社の場合」と題したパネルディスカッションでは、日本アイ・ビー・エム株式会社から赤字転落から再生するための施策として取り組んできた「ダイバーシティ(多様性)」戦略の一環としてのウーマンカウンシルの設置などが報告されました。また、住友スリーエム株式会社からは、女性の活躍を阻害していたコース制から職群制への転換を契機とした取り組み例が紹介されました。さらに森永製菓株式会社からは、人材力パワーアップ施策の一環としてのジョブ・ローテーション(原則として10年に3度の配置転換)を骨子とし、同社の女性顧客が多い商品特性に見合った人事制度などについての事例が披露されました。

3.当社のポジティブ・アクションに対する考え方と今回の受賞について

 日本の生産年齢人口の減少は、1995年から始まっており、これまでの男性偏重の社会構造を変革し、優秀な女性に活躍の場を提供することが、日本経済の活性化にとって極めて重要であると考えております。このため、当社では、創業当初より、公認会計士、株式法務エキスパート、ストリーミング系エンジニアなど、専門的技能に優れた女性を、経営幹部、研究技術者として登用してきました。今回、このような当社の取り組み姿勢が、厚生労働省から評価されたことは、この上ない栄誉であると素直に受け取らせて頂くこととしました。また、長期にわたって経営努力をされ、今回同時受賞された優良企業を目標として、従業員・役員の能力が、最大限に発揮され、活気ある職場作りと効率経営に寄与する人事制度を創っていきたいと考えております。

 株主の皆様は、ご多用かととは存じますが、次回の株主総会、8月の決算発表会にも、是非ご参加頂きますようお願い申し上げます。相変わらず厳しい経済環境が続いておりますが、皆様のご健康とご健勝を祈念し、本年第三回目のご挨拶とさせて頂きます。

<ご参考>
東京労働局ホームページ http://www.roudoukyoku.go.jp
(トップページ → プレス発表 → 2003年5月30日第18回男女雇用機会均等月間について をご覧下さい。)

2003年6月20日
株式会社インターネット総合研究所 代表取締役所長 藤原 洋

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