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所長コラム

株主の皆様へ(第34回)

『 “日本テクノロジーFast50”IRIとBBTowerダブル入賞と新たな成長フェーズ 』
~ 受賞式のご報告とご挨拶 ~

藤原 洋

 当社および(株)ブロードバンドタワー(以下、BBTower)の両社は、2004年9月28日に、国際会計事務所組織であるデロイト トウシュ トーマツ殿が昨年設置された「日本テクノロジーFast50」2004において、それぞれ第14位と第30位にランキングされました。この受賞式の模様についてご報告させて頂くと共に、今回の受賞を契機として、当社の成長フェーズを自己分析すると共に、新たな成長フェーズに入ったご報告と受賞のご挨拶を述べさせて頂きたいと存じます。

1.受賞式の概要
  ~今年も成長企業50社が一堂に会した熱気~

 ホテルパークハイアット東京にて、9月28日午前11時30分、ITおよびライフサイエンス技術系企業での成長率ランキングベスト50社の代表が招待され、成長意欲満々の企業だけが集まる熱気に包まれた会合が幕を開けました。最初に監査法人トーマツ包括代表社員 阿部紘武氏による挨拶の後、株式会社メリルリンチ日本証券エグゼクティブアドバイザー太田清久氏による基調講演があり、急成長企業の歩むべき道についての解説が行われました。最後にランキングが50位から5社ごと順に発表され、壇上にて表彰という手順で行われました。特に当社とBBTowerの当社グループのダブル受賞と共に、グループとして密接な共同事業パートナーである(株)イーブックイニシアティブジャパンの第2位受賞とドリームテクノロジーズ(株)の第33位受賞は、当社グループの今後の成長性を確信するものとなりました。以下に当日の概要についてご報告させて頂きます。

(1)的確な指針を示した太田清久氏の基調講演
 日本の株式市場における時価総額は約380兆円、平均時価総額は、約1,000億円である。今回受賞のFast50企業は、数社が既に到達しているが、この当面の目標である時価総額1,000億円に向けて最も近い位置にある企業群であるが、以下に示す3つのベクトルの和をバランスよく企業経営に活かしていくことが重要である。

 [1]売上成長率(アジア型)⇒内部/外部成長
 [2]マージン改善率(米国寡占型)⇒シェア拡大/コストコントロール
 [3]企業理念・Vision(欧州型)⇒ガバナンス/利害関係のベクトル合わせ

 次に、成長から株式市場での高い評価を得るには、3段階のアプローチが必要である。即ち、ホップ=Fast50入賞 ステップ=利益拡大 ジャンプ=購買投票権の獲得へと進むことである。

 また、マーケティング上のアプローチとして消費者の時間的・金銭的余裕のある団塊の世代以上にフォーカスすることが今後のIT・ライフサイエンス分野では重要である。

(2)当社および関連企業が受賞した理由
 今回当社および当社グループ企業および提携先企業が、テクノロジー系企業成長企業として認定され、ベスト50にランキングされた理由は、以下の業務内容が技術系ベンチャー企業として適格であり、基準決算期から2期後の高い成長率を記録したことによるものです。

 第14位
(株)インターネット総合研究所(成長率419%)
IPネットワーク、IPプラットフォームの総合シンクタンクとして
 第30位
(株)ブロードバンドタワー(成長率170%)
データセンター事業、ブロードバンドコンテンツ配信事業


【グループとしての資本・業務提携先企業】

 第2位
(株)イーブックイニシアティブジャパン(成長率1,048%)
 電子書籍配信事業
 第33位
ドリームテクノロジーズ(株)(成長率159%)
 高速データ通信用ソフトウェア及びハードウェア開発・設計・販売

2.当社の成長フェーズの自己分析とご挨拶
  ~今回の「Fast50」IRI・BBTowerダブル受賞と提携先ランクインの意味~

 当社は、連結決算を重視し、以下の成長フェーズを定義した事業展開を行ってまいりました。

 第1フェーズ: 【資金調達における競争】
 第2フェーズ: 【顧客獲得における競争】
 第3フェーズ: 【株式市場における競争】

 ここで、前述の太田清久氏のアドバイスを引用すると、昨年第4位に当社の入賞=ホップに引き続いて、今年度は、当社グループ企業であるBBTowerが入賞したことは、成長性がグループ企業に波及したこと、および資本・業務提携先の成長が歩調を合わせ始めたことを意味しております。このことは極めて重要であり、ステップに当たる新たな成長フェーズに入ったことと認識しております。即ち、当社の企業理念であるIP技術をあらゆる産業に適用することで新たな産業を振興することが実証されつつあると思います。当社によって生まれた技術が、個々のグループ企業の成長と業界に波及していくことで、業界全体の産業価値と当社グループの企業価値を増大させる循環に入ったと考えております。イーブック社は、電子書籍とブロードバンドコンテンツ提供に特化したユニークな企業であり、ドリームテクノロジーズ社は、画像処理技術など独自の高度技術を有する先端企業です。このFast50へのランクインは、起業時の成長性の証しであり、また連続ランクインは、株式市場における競争を勝ち抜くための成長継続性の証しであると考えられます。前年度ベスト5入賞企業は、今年度も高い成長性を維持しました。具体的には、ジー・モード(1位⇒28位)、アンジェスMG(2位⇒49位)、フォーサイド・ドット・コム(3位⇒8位)、IRI(4位⇒14位)、シーフォーテクノロジー(5位⇒25位)でした。

このように、当社も株主の皆様のご支援によって連続ランクインを果たすことができましたことを感謝申し上げると共に、新たな成長フェーズに入ったことのご報告とFast50受賞のご挨拶とさせて頂きます。

2004年9月28日
株式会社インターネット総合研究所 代表取締役所長 藤原 洋

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