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所長コラム

株主の皆様へ(第60回)

新年のご挨拶

藤原 洋

 新年あけましておめでとうございます。

 当社は、「インターネット・テクノロジー系新興企業」として9年前に創業、株主の皆様の多大なるご支援・ご協力を賜り、昨年の年末には10年目を迎えられたことに対して御礼申し上げます。

 当社の経営理念「Everything on IP, and IP on Everything」の通り、これまでの10年間は、通信とインターネットとの融合の10年でした。そして、これからの10年は、放送とインターネットとの融合の10年になると思われます。

 創業当時の電話会社へのIP技術支援事業で始めた第1期(1997年6月期)の事業規模は、約1億円でしたが、今期(2006年6月期)は、連結売上高として約532億円を見込んでおります。当社の成長をご支援頂いた皆様へ感謝申し上げると共に、一企業に対して10年足らずで500倍以上の成長をもたらす、IPという技術革新の影響力の大きさとインターネット革命進行の凄まじさを再認識する新年となりそうです。

 昨年の1年間を振り返りますと、当社にとっては、3つの大きなイベントがありました。第1は、グループ企業のIRIユビテックの大証ヘラクレス上場(6月14日)、第2は、ブロードバンドタワーの大証ヘラクレス上場(8月3日)、第3は、東証2部上場企業IXIのグループ入り(8月15日)であります。当社を含め、上場グループ会社は、一挙に4社となったわけですが、当社グループをはじめ新興企業の成長力と株式市場のインターネットへの移行をドライビングフォースとした、昨今の株式市場の活性化は、1980年代後半~90年代初頭のバブル経済とは大きく異なり、日本経済の体質変化を意味していると思われます。

 創業10周年という節目となる新年を迎えるに当り、以下の3つを今年のテーマとして捉え、さらなる企業成長に取り組んでまいりたいと存じます。

 第1に、「グループのコアとなる当社本体事業の強化」を行いたいと存じます。5年前から始めたグループ会社立ち上げのための先行投資の結果、ほぼ全社が黒字化し収益成長段階に入ったことから、今期は、連結売上高約532億円/経常利益約22億円を見込んでおりますが、さらなるグループの成長を加速するためには、当社本体の営業キャッシュフローの充実が最重要テーマであると考えております。

 第2に、「さらなるグループ企業の成長支援」を行いたいと存じます。昨年は、直接金融システムを活用し、グループ会社中3社が上場企業となりましたが、今年は、蓄積されたノウハウをもとにグループ内未上場企業の上場支援および上場企業の企業価値向上支援を行ってまいります。

 第3に、久々の「新規成長事業の開始」を行いたいと存じます。これには、2つの理由があります。1つ目の理由は、5年前に先行投資した事業がほぼ全て立ち上がり収益性の成長フェーズに入ったことがあります。2つ目の理由は、技術革新に基づくフェーズ変化を迎えたことです。すなわち、100年間続いた固定電話主体の通信事業(第1世代通信ネットワーク)の構造変化が起こり始めました。しかも、IPによる技術革新の結果、フェーズ変化は約5年周期へと加速していると考えられます。1996年からのインターネット+携帯電話の本格的普及(第2世代通信ネットワーク)、2001年からのブロードバンド+モバイルの本格的普及(第3世代通信ネットワーク)に次いで、2006年からはインターネット放送+ワイヤレス・ブロードバンドの本格的普及(第4世代通信ネットワーク)のフェーズを迎えると思われます。この5年ぶりのフェーズ変化に当っていくつかの新規成長事業を開始したいと考えております。

 株主の皆様には、機関投資家やアナリストの方々を主たる対象とした四半期毎の決算発表会に加えて、前回行ったマネックスビーンズ証券主催の個人投資家向け説明会等の機会を、今後も積極的に増加させてまいりますので、その節は、是非おこし頂きますようお願い申し上げます。

 本日、株主の皆様のご支援により、創業来10回目の新年を迎えることができましたことを重ねて御礼申し上げますと共に、2006年という年が皆様にとって素晴らしい年となるために尽力する所存ですので引き続きご支援・ご協力の程お願い申し上げます。

2006年元旦
株式会社インターネット総合研究所 代表取締役所長 藤原 洋

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