株式会社インターネット総合研究所

平成16年 11月 15日

各　位

株式会社インターネット総合研究所
代表取締役　藤原　洋
（4741　東京証券取引所　マザーズ）

IRIユビテックと松下電工、次世代ネットワークプロトコル「IPv6」
対応の省エネルギーシステムBX（Building eXchange）を共同開発

　株式会社インターネット総合研究所（本社：東京都新宿区、代表取締役所長：藤原 洋、以下 IRI）の子会社である株式会社IRIユビテック（本社：東京都新宿区、代表取締役：荻野司、以下 IRIユビテック）は、松下電工株式会社（本社：大阪府門真市　社長：畑中浩一、以下 松下電工）と次世代ネットワークプロトコル（IPv6）に対応したビル管理における照明、空調などの各種センサーネットワーク・ゲートウェイであるBuilding eXchange（ビルディングエクスチェンジ、以下BX）を共同で開発し、11/16～11/18に東京国際フォーラムにおいて開催されるGlobal IP Business Exchange に試作機を参考出展いたします。

　BXは次世代ネットワークプロトコルであるIPv6に対応したビル管理システム上のセンサーネットワークゲートウェイで、松下電工のエミット・システムに準拠しており、異なる通信方式のセンサーをIPv6という共通プロトコルで機器と機器をつなげることを可能にします。この技術を活用することで、例えば異なるビル、異なるビル管理会社、プロトコルが異なるビル設備をセキュアにつなげることができます。
　 さらに、照明、空調等ビル設備をセンサーネットワークによる自動制御を行い、次世代の省エネルギーシステムとして活用することが期待できます。
　 松下電工では、電気設備から建材商品までビル管理設備のトータルメーカーの強みを生かし、「コミュニケーション」「セキュリティ」「コントロール」を統合し、ネットワーク化する 『エミット・システム』を開発するなど、ビル管理の安全性・快適性・利便性をより高めるための各種取り組みをおこなっております。また、一昨年より、IPv6ベースのエミットとピアツーピアの技術開発を進めており、特に、住宅、ビル管理などへの新たな省エネルギーシステム展開を検討しております。
　 IRIユビテックは、IRIが展開するIPプラットフォーム事業の中核企業であり、IPネットワークに接続される端末開発等を行っております。また、オフィスビル、住宅などの都市施設管理へのIPネットワーク応用など、産官学共同の研究開発を行う『IRIユビキタス研究所』を2004年10月1日付にてIRIより承継し、ユビキタス環境における新規事業ドメインの創造を図るべく、研究・開発に取り組んでおります。IRIユビテックと松下電工は、今後も両社共同でネットワーク技術を活用した様々な製品の商品化を目指してまいります。

　 なお、今回の共同開発における製品化は2005年中を予定しており、当社の当期の業績に与える影響は軽微であります。

以上

【BXの主な機能】

・P2Pデバイス管理
　 照明機器などのデバイスをすべてIPv6アドレスで認識、制御できるため、デバイス個々の管理をEnd to Endで実現できます。これによりデバイス単位で中央監視装置からの直接制御が可能なります。
　 また将来的に機器がすべてIP接続できるため、ゲートウェイなしでシステム構築が可能になります。

・ マルチプロトコル対応ゲートウェイ
　 ビル内では既に様々な通信プロトコルが存在し、将来においても特徴を持ったプロ トコルが使用されていきます。BXはこれらのプロトコルを、標準のＴＣＰ/ＩＰ（特にIPv6）に変換するゲートウェイ機能を有しています。

・ プラグアンドプレイ（省エンジニアリング）
　 BXや端末の設置には少なからず専門知識が必要となってきます。BXでは、BX自身の設定と、BXに接続される端末の設定に関する手間を最低限に抑えることにより、専門知識の少ないユーザーでも簡単に使用することができます。
　 なお、設定とは、ＩＰアドレスの自動設定に加え、サービスの登録を示します。