株式会社インターネット総合研究所

平成17年7月7日

各　位

株式会社インターネット総合研究所

代表取締役所長　藤原　洋

IRI、カザアナと英国Picsel社製品の市場開拓で業務提携に合意
～Picsel社製品の技術を活用してワイヤレスブロードバンドに
対応したフルブラウザ事業に参入～

　株式会社インターネット総合研究所（本社：東京都新宿区、代表取締役所長：藤原 洋、以下IRI）は、株式会社カザアナ（本社：東京都港区、代表取締役社長：モハメッド イク、以下カザアナ）と、英国Picsel社製品の市場開拓に係る業務提携に合意し、Picsel社の製品のレンダリング技術を活用して、ワイヤレスブロードバンドに対応したフルブラウザ事業に参入し、ワイヤレスキャリア、機器メーカーへの営業活動を開始します。
　これまでPicsel社は、契約業務代行の現地法人を設置し、自社で営業活動を行っていましたが、カザアナの設立により、日本、韓国での総代理店契約を締結し、業務活動を開始しました。
　これに伴い、IRIはカザアナに9千万円を出資し、カザアナが日本およびアジアで事業展開する上で必要となるエンジニアリング機能をIRIグループが提供し、新たな端末へのソフトウェアのポーティング、日本語化対応、ユーザー導入システムの開発等を行います。またこれまで日本では展開していない保守・サポート業務を共同で展開します。
　加えて、IRIグループが得意とする分野、例えばWiFi*1、WiMAX*2を始めとする無線LAN分野、携帯電話以外の携帯端末、情報家電分野等における営業権を取得し、その分野に置いて共同で営業活動を行います。
　さらに、IRIグループとして新たな端末、およびフルブラウザ対応のASP*3技術の開発として、ワイヤレスブロードバンド対応の携帯電話、PDAなどのモバイル機器の開発を行っていきます。

*1 WiFi（Wireless Fidelity）
*2 WiMAX（Worldwide Interoperability for Microwave Access）
*3 ASP（Application Service Provider）

■Picsel社（http://www.picsel.com/）の技術と製品について
●技術概要

・	Picsel社の技術は、低プロセッサスピードの端末向けのレンダリング技術をベースとしたクライアントベースのソフトウェアです。
・	ファイル、ドキュメント、画像、映像などを低プロセッサスピードの端末、例えば、携帯端末、PDA、プロジェクタ、デジタルカメラ等で、元画像のクオリティを損なうことなく表示・再生することを可能とします。
・	画像を表示するだけでなく、画像のスムーズな拡大・縮小・360度回転など特殊な操作も可能です。
・	プラットフォームやOSから独立したマルチメディア・コンテンツ・エンジンであり、さまざまな端末に柔軟に対応可能です。

●製品

・	FileViewer/DocumentViewer : MS Office、AdobePDF、Flashなどのドキュメントファイルビューワー
・	Browser : モバイル端末上で快適に動作可能なインターネットブラウザ
・	Power Zoom : リアルタイムなスケーラブルズームアプリケーション
・	Photo Viewer : イメージ画像ビューワー
・	Meesenger : インターネットメッセンジャー
・	Email Attachment Solution : 添付メールソリューション
・	Zoomable UI : ユーザインタフェースのよりスケーラブルに
・	SDK : アプリケーションを開発するためのツール

●実績

・	これまで、ドコモのSigmarionIII、シャープFOMA900シリーズ、ソニーCLIE、サムソン製端末など、40機種、1000万台にすでに実装されており、今後、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、プロジェクタ、STBなど、活用分野も多く考えられます。

●今後の開発

・	今後はクライアントベースの技術に加えて、コンテンツ配信サービス等を目的としたサーバベースの技術の開発も進めていく予定です。

【　株式会社カザアナについて　】　http://www.khazana.jp

会社名	株式会社カザアナ
所在地	東京都港区西麻布3-24-20
設立	2004年5月28日
代表者	モハメッド イク
事業内容	・携帯電話および携帯端末向けコンテンツの企画・制作 ・携帯電話および携帯端末向け技術の構築 ・携帯電話および携帯端末の技術に関わるコンサルティング業務 ・知的財産権(著作権、商品化権等)の実施、使用、利用許諾、維持、管理 ・広告代理業および出版業